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(前編)発覚時によぎったのは愛息子の顔。「私は死ねないんです」と訴えた

HEALTH 2017.10.11
(前編)発覚時によぎったのは愛息子の顔。「私は死ねないんです」と訴えた

47歳で乳がんに羅患した藤沢愛子さん(仮名・49)にインタビューを行いました。今回は乳がんが発覚した当時の心境について話を伺っています。

不安で仕方なかった

 乳がんが発覚した当時、愛子さんは47歳。がん検診を受け、初期の乳がんが見つかった。

「見つかった時は、不安で仕方なかったですね。不安な気持ちを、家族にすら言えませんでした。精密検査が必要ですってことで超音波やMRIをして、結果が出るまで何を食べてもおいしくないし、本当に死んじゃうのかなと思ったり」

 精密検査後に「私の見立てでは初期でステージ0か1、でも開けてみないと分からないから手術しましょう」と告知された。その瞬間に浮かんだのは、中学生の愛息子の顔だったという。

「それを聞いた瞬間に『私は死ねないんです!』と言ったことをよく覚えています。それで息子がいることなど、自分のバックグラウンドを話しました。担当は女医さんで、私の息子と同い年くらいのお子さんがいらして。私の話をじっくり聞いた後に『私が命の保障をしてあげるから』って言って下さった。それを聞いてすごくホッとしたんですね。先生がそんな風だったから、もちろん悲しいし、どうしようという気持ちはあるんだけど、前に進みたくないという気持ちにはならなかった」

精密検査を受けた2週間後に手術

 病状がハッキリした後に家族、両親に病気のことを初めて伝えたという愛子さん。会社の同僚や友人には余計な心配をかけたくなかったため「婦人系の検査をして悪いところがあったから切らなくちゃいけない」というような言い方で伝えた。発覚から手術までの期間は、およそ2ヶ月。精密検査を受けた2週間後に手術を受けた。手術の時間も人によりけりだというが、愛子さんの場合は3時間と早かった。

「手術の間にリンパに転移が認められたら長くなるけれど、それはなかったので、乳房を全摘して、その後に胸の再建を同時にやってもらいました。入院期間も全部で10日間と短かったです」

術後はホルモン剤等を飲まず

 愛子さんの場合は初期で、がんがどこにも浸潤してない状況だったため、乳房を全摘して終了。手術後、担当の医師に「何もしなくていい」と言われたが、さすがに不安になった。

「抗がん剤やホルモン剤とかしなくて大丈夫なのかなって。10月の終わりに手術して、12月にもう1回先生に診てもらったのですが、その時に『ホルモン治療などしなくていいのでしょうか?』と聞いたら、副作用もあるし、もしなったらまた切ってあげる、と仰っていたので飲みませんでした。私にとって、副作用で今までの生活が送れなくなるわけにいかないことを先生は理解してくださったのだと思います。ホルモン剤の実施は、先生によるみたいですよ。飲まないと不安だという人は、飲んだ方がいいと思いますけどね」

 先生の言葉を信じて何もしないまま2年。愛子さんは現在、病気前と変わらない生活を送っている。

後半へ続く > 

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